ひらがなが書けない・算数ができない我が子。このままで大丈夫?
「出来ない」というより、「出来るようになる途中」みなさんはどんな時に自分の子どもは「出来ない」と感じますか?私がそう感じたのは大抵自分の娘と誰かを比較した時です。お友達が普通にアルファベットを書いているのにまだ鏡文字だったり、日本の子どもなら当然九九を暗記している頃にまだ足し算しか「出来なかった」時です。不安になった私に先生は「本を見たりお友達が書いているのを見てちゃんと書けるようになります。お嬢さんが出来ないのではなく、他の子と比べて出来ないと思っているのではありませんか?年齢以上に、また人より早く出来るようになることに意味はありません。 」と言いました。
実際その通りに娘はやがて普通に書けるようになり、掛け算も問題なく出来るようになりました。「どうしてあんなに心配したのだろう」と思うくらいです。小さいうちはまだまだ「出来るようになる途中」というプロセスの段階です。だから子どもが小さいうちは「出来る」「出来ない」と心配するよりも、子どもが勉強を楽しむ環境を家庭内に作る」ことの方が大事だと思います。 家族みんなで読み書きしたり算数ゲームをしたりと家庭に楽しい学習環境を作り、子どもの成長を見守る。それが子どもの心を育み、「出来る」子どもを作っていくと思っています。
家族で楽しく学ぶ環境作り
例えば文科省では一年生でひらがなの読み書きを出来るようにします。一年生に上がる前に読み書きが出来なくても、一年間毎日学校でみんなとやれば大抵の子は問題なく出来るようになります。それなのに年中年長で「出来ない」と心配する必要はないと思います。これに関してはいずれ学ぶことを前倒しでやることは後々の学力には関係ない、という結果が有名なペリー・プリスクール・プロジェクトで出ています。
「うちの子は出来ない」と感じた時は、我が子とだれかを比較していないか、年齢的に難しいことを求めていないか、先取りしようとしていないか、と自問しましょう。そしてまずは子どもと一緒に出来るようになるプロセスを楽しむ。楽しみながら一緒に学習する。その過程を経てからでも「出来る」「出来ない」の判断は遅くないと思います。
▼教えてくれたのはボーク重子さん
ICF会員ライフコーチ。福島県出身、米・ワシントン DC 在住。30歳の誕生日前に渡英、ロンドンにある美術系大学院サザビーズ・ インスティテュート・オブ・アートに入学。現代美術史の修士号を取得後、フランス語の勉強のために訪れた南仏の語学学校で、アメリカ人である現在の夫と出会う。1998年渡米、出産。子育てと並行して自身のキャリアも積み上げ、2004年、念願のアジア現代アートギャラリーをオープン。 2006年、ワシントニアン誌上でオバマ前大統領(当時は上院議員)と共に 「ワシントンの美しい25人」のひとりとして紹介される。また、一人娘スカイさんは2017年「全米最優秀女子高生」コンテストで優勝。多くのメディアに取りあげられた。現在は全米・日本各地で、子育て・キャリア構築・ワークライフバランスについて講演会やワークショップを展開中。著書に『世界最高の子育て』(ダイヤモンド社)などがある。
著書:パッションの見つけ方
子どもの非認知能力を効果的に育む鍵はパッション。ママのパッションが更にお子さんの非認知能力を高めます。(小学館)
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