コロナ禍は非認知能力育成最大の好機!

いつ終わるともしれないコロナとの戦いで明確な未来が予想できない危機的状況にある今、点数も大切だけどそれにもまして重要な能力、非認知能力の必然性を実感している方が大勢いらっしゃることでしょう。

2020年の教育改革では非認知能力の育成が掲げられていましたが、スムーズなスタートにはなりませんでした。それでも変化する社会は待ってくれません。いち早く非認知能力の育成を始めた家庭のお子さんは、これからの人生で大きなアドバンテージを得ることになります。教育が変わるのを待っていては遅い。コロナ禍で生活に制限のある中でこそ効果的に伸ばせる2つの非認知能力を、家庭で伸ばしていきましょう。

 

家庭で効果的に伸ばす非認知能力2つの要素

共感力
家族が一体となって乗り切らないといけないこの時期、共感力は家族の繋がりをより一層強固にする最強の非認知能力です。一緒に過ごす時間が多いからこそお互いに対するイライラが増えたりもしませんか?そんな時はイライラを増長させる代わりに、相手の立場になって物事を考えることにフォーカスしましょう。そのために効果的なのはイライラや意気消沈している気持ちを共有する時間を作ることです。親はどんな時も強くなくていい。子どもはどんな時も親を困らせない良い子でなくていい。相手の気持ちを言葉を通じて知ることで相手の立場に立ちやすくなります。この時に大切なのはいろんな感情を否定しないで聞くこと。「それじゃあダメ、しっかりしなさい」の代わりに「そうだよね、わかるよ」と肯定します。そうすることで相手も自分の気持ちを肯定するようになります。そこからお互いを支え合う共感力が生まれます。

 

柔軟性
未来が不明確な今、どんな時も人生を切り開いていくために最も有効な非認知能力は柔軟性です。「まあいいか」という心の柔軟性も大切ですが、もっと重要なのは思考の柔軟性です。なぜなら柔軟な思考力は可能性と選択肢を広げるからです。従来のやり方を踏襲していては生き残れるかどうかわからない今、「こうあるべき」が崩れ始めた今こそ、柔軟性が問われています。柔軟性を育む鍵は自問。自分の思いや従来のやり方に「それしか答えはないのか」「自分はどう思うのか」「もっと良い方法はないのか」と挑戦します。そして可能性のあるいろんな答えを探します。家族で話し合えば視点が増えもっといろんな意見が出て、柔軟性はますます鍛えられることでしょう。

コロナ禍でお家時間が増えた今こそ、家庭で共感力と柔軟性を育む好機です。

私も柔軟性で対面ではなくオンラインで非認知能力を育む子育てコーチングを始めました。

 

▼教えてくれたのはボーク重子さん

ICF会員ライフコーチ。福島県出身、米・ワシントン DC 在住。30歳の誕生日前に渡英、ロンドンにある美術系大学院サザビーズ・ インスティテュート・オブ・アートに入学。現代美術史の修士号を取得後、フランス語の勉強のために訪れた南仏の語学学校で、アメリカ人である現在の夫と出会う。1998年渡米、出産。子育てと並行して自身のキャリアも積み上げ、2004年、念願のアジア現代アートギャラリーをオープン。 2006年、ワシントニアン誌上でオバマ前大統領(当時は上院議員)と共に 「ワシントンの美しい25人」のひとりとして紹介される。また、一人娘スカイさんは2017年「全米最優秀女子高生」コンテストで優勝。多くのメディアに取りあげられた。現在は全米・日本各地で、子育て・キャリア構築・ワークライフバランスについて講演会やワークショップを展開中。著書に『世界最高の子育て』(ダイヤモンド社)などがある。

 

著書:パッションの見つけ方

子どもの非認知能力を効果的に育む鍵はパッション。ママのパッションが更にお子さんの非認知能力を高めます。(小学館)

 

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