ワークライフバランスは忘れよう

「子どもの体調不良などで仕事をしたくても休まなければならないことに罪悪感やジレンマを感じます」。働く母親なら誰もが感じたことのある気持ちでしょう。「人に迷惑をかけないように」と教えられてきた私たちにとって、 自分が休んだ分を誰かにやってもらったり、作業に遅れが出れば罪悪感を感じるし、また時短だからとやりたい仕事を任せてもらえないことにジレンマを感じるのももっともなことです。それに加えて子どもを預けて仕事をすることへの罪悪感も。女性活躍が進み、仕事と家庭を両立させる多くのママが生まれました。そんな多くのママたちが直面する悩みかと思います。

ここで一つ、罪悪感を感じた時にやって欲しいことがあります。それは「ワークライフバランス」を一旦忘れる、と言うこと。女性の人生にはいろんなライフイベントがあります。女性がどんなに社会進出を果たしても妊娠出産できるのは女性だけです。子育てや家事という重圧がのしかかって来るのも未だに圧倒的に女性です。もっと仕事をしたくても、もっと責任を果たしたくても、時短にしたり子どもを病院に連れて行ったりするのは子育て中の働くママの現実です。だから子育て中に仕事の充足感と子育てのバランスを求めてしまえば結局はできない自分に罪悪感と劣等感を感じてしまいます。

なぜなら「ワークライフバランス」と言葉では言いながらも、実際は「両方完璧に」と思ってしまうからです。責任ある仕事をバリバリこなし、子育ても手抜きなしに完璧にこなす。ですが「どちらも完璧」というのはスーパーウーマンじゃなきゃ無理です。そんなスーパーウーマンって本当にいるのでしょうか?まずは「両方完璧に」の呪縛から自分を解放してあげましょう。

働きながらもお子さんとの時間を最優先させる時期があっていいし、仕事が生きがいならば、他の人の手も積極的に借りて子育てをするというマインドセットが大切です。働くママの人生はまるでサーファーのようなもの。来る波に乗り、時に見送り、時にボードから転げ落ち、また這い上がる。バランスって「完璧」なものではなく、上がったり下がったりするものだと思っています。そんな時に感じて欲しいのはできないことへの罪悪感ではなく、どんな時も波に挑戦する自分への優しさです。毎日寝る前に「今日も頑張った」と自分を褒めてあげてくださいね。

だって自分にできる精一杯をやっているのだもの。それってとっても素敵なこと、素敵なママです。

 

 

▼教えてくれたのはボーク重子さん

ライフコーチ。福島県出身、米・ワシントン DC 在住。30歳の誕生日前に渡英、ロンドンにある美術系大学院サザビーズ・ インスティテュート・オブ・アートに入学。現代美術史の修士号を取得後、フランス語の勉強のために訪れた南仏の語学学校で、アメリカ人である現在の夫と出会う。1998年渡米、出産。子育てと並行して自身のキャリアも積み上げ、2004年、念願のアジア現代アートギャラリーをオープン。 2006年、ワシントニアン誌上でオバマ前大統領(当時は上院議員)と共に 「ワシントンの美しい25人」のひとりとして紹介される。また、一人娘スカイさんは2017年「全米最優秀女子高生」コンテストで優勝。多くのメディアに取りあげられた。現在は全米・日本各地で、子育て・キャリア構築・ワークライフバランスについて講演会やワークショップを展開中。著書に『世界最高の子育て』(ダイヤモンド社)などがある。

 

著書:パッションの見つけ方

子どもの非認知能力を効果的に育む鍵はパッション。ママのパッションが更にお子さんの非認知能力を高めます。(小学館)

 

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